本当に軟骨の変性だけ?変形膝関節症について

一般向け

この投稿は、~兵庫高齢者の介護予防・転倒予防特化型~ 訪問リハビリ整体院リ・サンテ宝塚がいつまでも自分の足で歩き、元気に生活をしたい!と本気で思っている皆様にお身体について知らないことや気付いていないこと、運動方法や生活でのアドバイスとなるような情報を発信します。

今回は、「本当に軟骨の変性だけ?変形膝関節症について」と言うテーマでお伝えします。

よくテレビなどで聞いたりするけど実際どうなの?と疑問はないですか。

そこで今回は、変形性膝関節症についてと変形性膝関節症の症状を研究報告や医学書籍をもとに高齢者の方でも分かりやすく簡単にご紹介させて頂きます!

変形性膝関節症とは

膝関節は股関節と足関節に挟まれており、負担がかかりやすい関節となっています。

では変形性膝関節症について述べていきます。

変形性膝関節症の特徴

まずは変形性膝関節症についてお話しさせて頂きます。

変形性膝関節症とは

膝関節において、関節軟骨の性質に異常をきたす疾患』です。

変性した軟骨は摩耗し関節内に遊離することで、関節の裏打ち構造をする滑膜に炎症(滑膜炎)を惹起し、滑膜水腫滑膜肥厚などを誘発します。

一般的に,軟骨の衝撃を和らげる作用、軟骨下骨(軟骨の下にある骨)への力学的負荷の増大を招くことで、その中心部での硬化や辺縁部での骨棘形成などを誘発します。

石島 他:変形性膝関節症の病態・診断・治療の最前線 図3引用

これらの症状は緩やかに進行して行き、結果関節全体の構造が変化し膝の痛みなどの機能障害をきたします。

関節軟骨の変性と摩耗が主な原因とされていましたが

月板や軟骨下骨,骨棘、そして滑膜も今まで以上に病態に関与することが明らかとなってきています。

変形性膝関節症における骨棘は、一般的に関節軟骨の摩耗による軟骨下骨への過剰刺激が誘因となり、荷重面を増加させるための反応により生じるとされていましたが、近年膝 OA 患者の 日常生活動作の低下の増悪因子とされています。

この、変形性膝関節症をきたす要因として大きく、全身的な要因膝関節の局所的な要因に分かれます。

全身的要因

全身的な要因として年齢や性別そして遺伝的素因があるとされています。

年齢や性別

50歳以上の肥満女性に発症率が多く、高齢になるにつれて増加傾向にあります。

肥満との関係が深いと考えられ、ほとんどが原発性(1次性)に発症します。

【男女比 1:3〜4】

近年,全身的要因として,メタボリック症候群な ど内分泌的要因と膝 OA 発症との関連が明らかとなってきており、

メタボリック症候群の 危険因子(BMI, 血圧,血清HDLコレステロール値, HbA1C)を 2つもつ場合、3年後の膝OA発症率が高く、3つ以上もつ場合は更に高くなる

との報告が上がっています!

膝関節症局所的要因

関節軟骨への過剰な力学的負荷は膝関節への局所的な要因となり、大きく2つに分けられます。

1つ目は前十字靱帯損傷や半月板損傷などにより膝関節の安定性の低下によるものと

2つ目は肥満や筋力低下などによる関節への慢性的な過剰な力学的負荷によるものとされています。

症状

症状は痛み関節の可動域制限膝関節の腫れ関節の変形があります。

痛みについて

歩行や階段の昇り降りなどの動き始めの痛みや関節のこわばりが特徴的です。

この痛みは安静時には認めることはありません。

進行に伴い、動作中も痛みが出現し歩くなどの動くことが困難になります。

関節可動域制限について

膝関節の曲げ伸ばしの角度が徐々に制限されていきます。

これは骨棘の形成や関節包の肥厚と癒着との関連があります。

皆さんの膝はしっかりと伸ばすことや曲げることができますか?

この膝の伸びにくさは歩く速度の低下、曲げにくさは正座などが行え憎くなります。

腫れについて

膝関節にある滑膜の炎症や滑膜の肥大により関節液が溜まり腫れや熱感が見られます。

一般的に膝に水が溜まっていると言う状態です。

関節変形について

関節軟骨や軟骨下骨の摩耗が局所的に生じると関節の変形が起こります。

日本では内側に多く生じることが多いとされており、よく『膝の内側が痛い』と訴えられることがあります。

これらの症状が進行するにつれて歩行速度の低下や行動が制限され生活の質活動範囲が狭まり介護が必要になる可能性があります。

理学療法的プローチ

変形性膝関節症 理学療法ガイドラインでは

ストレッチに関しては信頼性や妥当性はないが、行わないように勧められる科学的根拠がないと言われています。

体重の減量、大腿四頭筋などの足の筋肉への筋トレ有酸素運動は膝の痛みや移動能力、生活の質を向上させるために行うよう推奨されています。

足の筋肉の筋トレでは特に大腿四頭筋に終点を当てるトレーニングを行うとより多くの痛みが軽減できたとの報告や

理学療法士などの運動のプロによる監視の元、有酸素運動、筋トレ、足のパフォーマンス向上の一つに終点を当てる必要があると言われています。

まとめ

膝関節症の症状が進行するにつれて歩行速度の低下や行動が制限され活動範囲が狭まり介護が必要になる可能性があります。

更に膝の痛みを庇うような歩き方を続けていると股関節や逆の膝の変形をきたすことも多くあるため、痛みが出た際は受診などを進めます。

痛いからマッサージをしてもらうと言うよりはまず、膝の状態を評価し運動を行うことが推奨されています。

また体重が非常に影響していることもあるため、可能な範囲で運動を行って頂きたいと思います。

こういった正しい知識を取り入れ、自立した生活を維持し、寝たきりにならないようにして頂きたいと思います。

患者様自身による評価が重要視されており日本版変形性膝関節症機能評価(JKOM)を用いることが重要視されています。一度ご自身で膝の状態を確認して頂いてもいいかもしれません

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参考文献

石島 旨章他:変形性膝関節症の病態・診断・治療の最前線.59巻2号p.138-151.2013年

C. Juhl, R. Christensen, E. M. Roos, W. Zhang, H. Lund:Impact of Exercise Type and Dose on Pain and Disability in Knee Osteoarthritis: A Systematic Review and Meta-Regression Analysis of Randomized Controlled Trials.Arthritis & RheumatologyVolume 66, Issue 3 p. 622-636

木藤 伸宏他:変形性膝関節症 理学療法診療ガイドライン

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