高齢者の転倒により受傷しやすい骨折!~肩関節編~

高齢者向け

この投稿は、~兵庫高齢者の介護予防・転倒予防特化型~ 訪問リハビリ整体院リ・サンテ宝塚』がいつまでも自分の足で歩き、元気に生活をしたい!と本気で思っている皆様にお身体について知らないことや気付いていないこと、運動方法や生活でのアドバイスとなるような情報を発信します。

今回は、「高齢者の転倒により受傷しやすい骨折!~肩関節編~」と言うテーマでお伝えします。

高齢者の転倒による骨折で多い4大骨折はなにか?と言われて「ピン💡」ときますか?

4大骨折と言われている骨折は 大腿骨近位部骨折(股関節)、脊椎圧迫骨折(背骨)、上腕骨近位部骨折(肩)、橈骨遠位端骨折(手首)のことを指します。

この呼び方なら聞いたことがあるかもしれません。

名前は聞くけど、これらの骨折ってどんなの??

といった疑問はないでしょうか?

そこで今回は上腕骨とはなにか上腕骨近位部骨折の特徴を研究報告や医学書籍をもとに高齢者の方にもわかりやすく簡単にご紹介させて頂きます!

高齢者の転倒により受傷しやすい骨折!~肩編~

上腕骨ってどこ?

今回は上腕骨近位部骨折についてお話させて頂きます。

まずは、上腕骨はどこにあるのか知っていますか?

上腕骨は肩関節から肘関節までの骨のことを指します。

皆さんがよく知っている肩関節は、上腕骨と肩甲骨から構成されており、可動性に優れ大きな動きができるのが特徴です。

この上腕骨は日常生活での洗濯や上の荷物を取る時、掃除機や料理でもよく使う関節を構成しています。

上腕骨の中にも細かな名称に分けられています。

それでは解剖学的な情報をお伝えしたので次から本題の上腕骨近位部骨折について説明させて頂きます。

上腕骨近位部骨折とは

上腕骨近位部骨折は全骨折の4~5%を占める頻度の高い骨折となており、高齢者の中でも骨粗鬆症を有する女性に多く好発するとされています。

主な発生状況は高齢者では歩行時などに転倒し手または肘をついた際に受傷することが多いのが特徴です。

またこの骨折は80歳~89歳の高齢者に最も受傷しやすく、骨折の仕方が複雑となるのは同じ年齢層の男性よりも60歳以上の高齢女性の方が5倍高いと言われています。

上腕骨近位部骨折はこの図での上腕骨解剖頸骨折と上腕骨外科頸骨折に分けることができ、上腕骨外科頸骨折が発生しやすいとされています。

上腕骨近位部は血流が豊富な場所であるため、骨の癒合が期待されやすくColdwellの分類では骨が引っ付くまでに6週間機能が回復するまでに8~12週間の期間が必要とされています。

しかし骨が変形したまま癒合すると、肩の痛みの原因や腕を挙げたりする機能障害に繋がります。

症状

主な症状は転倒直後からの肩の痛み腕を動かす時の強い痛み脈打つような痛みが生じます。

転倒による骨折時の骨の転移が少ない場合は肩を押したときの痛み(圧痛)のみの場合もあるが、2~3日後には肩~胸、腕までに内出血を認める場合もあります。

また上腕骨近位部の周囲には腋窩神経肩甲上神経と言う神経が存在する為、肩の筋力や感覚の低下、痺れなどの症状をきたす場合もあります。

腋窩神経が障害されると、肩の外側の感覚機能低下や肩を挙げる筋肉(三角筋、小円筋)の筋力が低下します。

肩甲上神経が障害されると、肩を外側に開く筋肉(棘上筋、棘下筋)の筋力が低下します。

上腕骨近位部骨折のまとめ

この骨折は全骨折の4~5%を占め、80歳~89歳の高齢者、特に女性に多く腕や肘をついて転倒した際に易に起こりやすい骨折の一つです。

一般的には骨が引っ付くまでに6週間、機能が回復するまでに8~12週間必要とされています。

過去1年以内に大きな怪我はないが転倒された方、しそうになった方は再転倒リスクが高いため注意が必要です。

女性に多いと言われていますが、男性の方も油断は禁物です!

上腕骨近位部は腋窩動脈などの血管が豊富であり、骨の転移が少ない場合は三角巾をつけ安静にすることで骨の癒合は可能です。

しかし骨が変形し癒合すると肩の慢性的な痛みや神経症状、筋力低下、関節の動かしにくさなどにより今後自分の生活が大きく変わるかもしれません。

高齢者の方は知らないうちに全身の筋力やバランス能力、注意力が低下しています。

自分はまだ大丈夫!転ぶわけがない!

と言った方もおられると思いますが、1度自分のお身体と向き合い、転倒予防のために運動を行って頂き、活き活きした生活をお送りください!

参考文献

・岡庭 豊:病気が見えるvol.11運動器・整形外科 医療情報研究所.1.25.2021

Court-Brown CM, Garg A, McQueen MM.:The epidemiology of proximal humeral fractures. Acta Orthop Scand. 2001 Aug;72(4):365-71.

Bahrs C, Stojicevic T, Blumenstock G, Brorson S, Badke A, Stöckle U, Rolauffs B, Freude T:Trends in epidemiology and patho-anatomical pattern of proximal humeral fractures. Int Orthop. 2014 Aug;38(8):1697-704.

・井樋 栄二ほか:標準整形外科学第14班 2020.01

兵庫県宝塚市の訪問リハビリ整体 リ・サンテとは

リハビリ整体リ・サンテは、兵庫県宝塚市にオープンした地域の高齢者を始め様々な方に密着し転倒予防介護予防を目的とした自宅訪問型のリハビリ整体です。

当整体院では兵庫県宝塚市の高齢者の方を始めとし、介護予防転倒予防体のケアを目的に筋力やバランス能力向上、動作指導を行う自費(保険外)のリハビリ訪問整体です。

訪問リハビリ整体の特徴は

自宅を訪問させて頂き病院で行われるリハビリと整体院で行われる施術の要素を併せ持つ生活に密着した業界初の生活圏全般をサポートする”整体院となっています。

訪問リハビリ整体リ・サンテには医療機関で高齢者の身体を回復させるためのリハビリに従事し、高齢者のフレイル対策介護予防転倒予防の研修を受けた理学療法士(国家資格)の資格を持ったスタッフが在籍しています。

ここで培った知識を生かし、高齢者の介護・転倒予防、運動不足解消を目的自宅を訪問させて頂き、高齢者一人一人の身体の状態を把握し完全個別式のリハビリ&整体サービスを提供しています。

当整体院では単なる『マッサージ』や『筋力トレーニング』だけで終わらず、最新の予防医学をもとに個人個人のお身体に合わせたプログラムを作成し60分間完全マンツーマンで施術させて頂きます。

※お身体の関節筋肉の状態、バランス能力数値化し、そのデータは後日グラフを作成しお渡しさせて頂きお身体についてお伝えさせて頂きます。

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