この投稿は、『~兵庫高齢者の介護予防・転倒予防特化型~ 訪問リハビリ整体院リ・サンテ宝塚』がいつまでも自分の足で歩き、元気に生活をしたい!と本気で思っている皆様にお身体について知らないことや気付いていないこと、運動方法や生活でのアドバイスとなるような情報を発信します。
今回は、「高齢者の転倒により受傷しやすい骨折!~股関節編~」と言うテーマでお伝えします。
高齢者の転倒による骨折で多い4大骨折はなにか?と言われて「ピン💡」ときますか?
4大骨折と言われている骨折は 大腿骨近位部骨折(股関節)、脊椎圧迫骨折(背骨)、上腕骨近位部骨折(肩)、橈骨遠位端骨折(手首)のことを指します。
この呼び方なら聞いたことがあるかもしれません。
名前は聞くけど、これらの骨折ってどんなの??
といった疑問はないでしょうか?
そこで今回は大腿骨近位部骨折の特徴と、どういった場所で起こりやすいかを研究報告や医学書籍をもとに高齢者の方にもわかりやすく簡単にご紹介させて頂きます!
高齢者に多い骨折とは?~股関節編~
大腿骨近位部骨折とは
大腿骨近位部骨折とはなにか分かりますか?
大腿骨近位部骨折とは太ももの骨折のことで、大腿骨頸部骨折と大腿骨転子部骨折に分けられます。
これら大腿骨近位部骨折は、成人では交通事故などの大きい外力により受傷することがありますが、高齢者の場合は転倒(小さい外力)で受傷してしまいます。また、転倒直後に立つことができなくなり股関節の痛みを訴えることがあります。
また、高齢者での骨折は男性より女性に多いという特徴があります。
なぜ男性より女性に多いかと言うと、女性は高齢となるよ骨粗鬆症と言う疾患を患う可能性が高いからです。
大腿骨頸部骨折の特徴
Point1
関節包と呼ばれる股関節の付け根を覆っている袋の中の骨折です。袋の中での骨折のため腫れや内出血が生じにくいのが特徴です。
この関節包の中には骨盤と大腿骨の動きをスムーズにしている関節液が存在し、その関節液が骨折部分に流れ込むことによって骨の治りを妨げます。
また骨粗鬆症を患っている高齢者の方に多発し、骨の再生能力が低下しているため骨の治りを妨げます。
骨は血液から栄養を受け取り骨の癒合を図ります。しかし大腿骨の頸部で骨折が起きると、大腿骨骨頭(骨盤の近くにある丸い部分)へ血が流れなくなり壊死する可能性があります。
Point2
大腿骨頸部骨折は特に屋内での転倒で骨折してしまうことが多く、Coldwellの分類では骨が引っ付くまでには約24週間とされ、機能的には60週間必要と言われています。
高齢者の場合はこういった特徴と長期間の寝たきり状態になってしまうと身体の筋肉や関節の衰え、認知症などの様々な合併症が引き起こされ重篤する危険性があります。
大腿骨転子部骨折の特徴
Point1
関節包股関節の付け根を覆っている袋の外の骨折です。この場所は血液が豊富で頸部骨折に比べると手術を行っても保存療法でも骨の癒合は得られます。しかし頸部骨折に比べると骨の変形が生じやすく強い痛み、大転子部からお尻にかけて内出血量が多いのが特徴であり、手術を選択することがほとんどです。
Point2
大腿骨転子部骨折は屋外より屋内の転倒で骨折してしまうことが多く、Coldwellの分類では骨が引っ付くまでには約12週間とされ、機能的には約16週間必要と言われています。
頸部骨折と同じく、高齢者の場合はこういった特徴と長期間の寝たきり状態になってしまうと身体の筋肉や関節の衰え、認知症などの様々な合併症が引き起こされ重篤する危険性があります。
大腿骨近位部骨折のまとめ
この骨折は高齢者、特に女性に多く普段の生活内で容易に起こりやすい骨折の一つです。
過去1年以内に大きな怪我はないが転倒された方、しそうになった方は再転倒リスクが高いため注意が必要です。
また、骨折する前の歩行能力はリハビリでの目標を決める際に重要であると言われています。大腿骨頸部骨折では受傷前の歩行能力と比較すると平均1ランク低下(例 何もなしで歩いていた⇒杖を使わなければ歩けなくなる)する可能性があり、受傷前の歩行能力が高いほど低下しにくく、認知症のある場合は低下しやすいと報告があります。
また骨折後に生活範囲が狭くなったり、運動が減少することにより認知症を発生しやすいと言った報告もあります。
女性に多いと言われていますが、男性の方も油断は禁物です!ちょっとした転倒により手術を行い、リハビリ病院などで最大4か月間の入院が必要となる可能性があり、今後自分の生活が大きく変わるかもしれません。
高齢者の方は知らないうちに全身の筋力やバランス能力、注意力が低下しています。
自分はまだ大丈夫!転ぶわけがない!
と言った方もおられると思いますが、1度自分のお身体と向き合い、転倒予防のために運動を行って頂き、活き活きした生活をお送りください!
参考文献
・石橋 英明:大腿骨頸部骨折のリハビリテーション 理学療法科学20(3):227-233.2005
・井樋 栄二ほか:標準整形外科学第14班 2020.01
兵庫県宝塚市の訪問リハビリ整体 リ・サンテとは
リハビリ整体リ・サンテは、兵庫県宝塚市にオープンした地域の高齢者を始め様々な方に密着し転倒予防や介護予防を目的とした自宅訪問型のリハビリ整体です。
当整体院では兵庫県宝塚市の高齢者の方を始めとし、介護予防、転倒予防、体のケアを目的に筋力やバランス能力向上、動作指導を行う自費(保険外)のリハビリ訪問整体です。
自宅を訪問させて頂き病院で行われるリハビリと整体院で行われる施術の要素を併せ持つ生活に密着した‟業界初の生活圏全般をサポートする”整体院となっています。
訪問リハビリ整体リ・サンテには医療機関で高齢者の身体を回復させるためのリハビリに従事し、高齢者のフレイル対策や介護予防、転倒予防の研修を受けた理学療法士(国家資格)の資格を持ったスタッフが在籍しています。
ここで培った知識を生かし、高齢者の介護・転倒予防、運動不足解消を目的に自宅を訪問させて頂き、高齢者一人一人の身体の状態を把握し完全個別式のリハビリ&整体サービスを提供しています。
当整体院では単なる『マッサージ』や『筋力トレーニング』だけで終わらず、最新の予防医学をもとに個人個人のお身体に合わせたプログラムを作成し60分間完全マンツーマンで施術させて頂きます。
※お身体の関節や筋肉の状態、バランス能力を数値化し、そのデータは後日グラフを作成しお渡しさせて頂きお身体についてお伝えさせて頂きます。
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