動かないことによる心肺機能・血液・脳の活動の及ぼす影響とは?

廃用症候群

この投稿は、~兵庫高齢者特化型の介護予防・転倒予防~訪問リハビリ整体院リ・サンテ宝塚がいつまでも自分の足で歩き、元気に生活をしたい!と本気で思っている皆様にお身体について知らないことや気付いていないこと、運動方法や生活でのアドバイスとなるような情報を発信します。

今回は、「動かないことによる心肺機能・血液・脳の活動の及ぼす影響」について研究報告や医学書籍をもとに高齢者の方でも分かりやすく簡単にご紹介させて頂きます!

動かないことによる心肺機能・血液・脳の活動の及ぼす影響とは?

心肺機能は過度な安静でどうなる?

身体を動かさないことにより心肺機能にも影響が生じます。

心臓では?

ある研究では

磁気共鳴画像(MRI)を用いて測定した左室心筋重量(心臓から全身に血液を送る部分)に関しては6度のhead down tilt を用いた研究や水平臥床の研究などでは、週あたり1.3 ~ 2.5 %の減少が起こると報告されています。

このような心臓自体の変化により全身へ血液を送る能力が低下し、末梢での酸素のやりとりを含め、最大酸素摂取量で表した体力は、臥床安静で1日当たり約 0.9 %低下することが知られている。

簡単にまとめると

寝たきりや、座る時間が長いといった動かない時間が多いと『数日のうちに心臓の筋力や体力が低下』すると言うことです。

肺では?

臥床の肺への影響は

寝たきりやにより腹部臓器が横隔膜を押し上げることと下側の肺領域がうっ血肺胞の圧迫分泌物貯留を招き下側(荷重側)の障害を招きます。

下側の肺に貯留した分泌物が排出されなければ、細菌増殖の温床となり肺炎を招きます。

この肺炎の原因でもあるメチシリン感受性ブドウ球菌は排出されなければ1 時間で2倍に増え、1個が12時間で4000個に、36 時間後には 700 億に爆発的に増えることになると言われています。

簡単にまとめると

寝たきりになり、同じ姿勢でいると細菌が繁殖し肺炎をきたしやすくなります。

血液系のリスク

血液系では

『深部静脈血栓症(DVT)』、『静脈血栓塞栓症(VTE)』、『肺血栓塞栓症(PTE)』などのリスクが臥床・安静により高まると言われています。

静脈血栓塞栓症の発症パターン

長期臥床後の初回歩行時が多いとされています。

静脈灌流の要素である筋ポンプが臥床していると機能しにくいことと、また血漿量減少による粘稠性亢進などがリスクの高まる理由として挙げられます。

この血栓存在率が最も高いのはヒラメ筋静脈(ふくらはぎの筋肉にある静脈)で、90 %以上とされています。

他の静脈では『伴走動脈拍動』、『静脈弁』などの仕組みが存在しますが、ヒラメ筋静脈に限っては灌流機序がほぼ筋ポンプのみであることから血液の流れが悪くなり血栓が生じてしまいます。

この血栓が飛び肺の血管を詰まらせることにより肺血栓塞栓症となり致死率が高くなります

簡単にまとめると

寝たきりや、座る時間が長くなると血栓ができやすくなり肺血栓塞栓症を生じる可能性が高くなります。

脳の活動低下

手足の不使用は,脳の変化も引き起こします。

手足を使わないことにより学習性不使用が生じます。

例)慢性疼痛患者では、痛みを避ける行動により学習性不使用が生じ、不使用により脳の体部位再 現が狭小化され、結果的に疼痛抑制の皮質機能が低下して痛みが慢性化するという機序が考えられています。

このメカニズムは疼痛に限らず不動・廃用症候群の諸症状に対する脳の変化を表している可能性 もあるとされています。

簡単にまとめると

手足を使わないことにより、脳での手や足へ指示を出す領域が少なくなり認知症のリスクを高めたりします。

まとめ

日常生活で『椅子に座ったまま』や、『活動量が減少』すると身体すべてに影響を及ぼします。

高齢だから、老人だから、病気だから仕方がない…ではなく、皆さんとりあえず少しでもいいので運動をしましょう!

運動方法を教えてほしい!お身体の状態を見てほしい!

と言った方はいつでもお問い合わせください。

運動を行っていない人はまず、1度自分のお身体と向き合い、転倒予防のために運動を行って頂き、活き活きした生活をお送りください!

参考文献

・園田 茂:不動・廃用症候群.The japanese journal of Rehabilitation Medicine.52 巻 4-5 号 p. 265-271.2015

兵庫県宝塚市の訪問リハビリ整体 リ・サンテとは

訪問リハビリ整体リ・サンテは、兵庫県宝塚市にオープンした地域の高齢者を始め様々な方に密着し転倒予防介護予防を目的とした自宅訪問型のリハビリ整体です。

当整体院では兵庫県宝塚市の高齢者の方を始めとし、介護予防転倒予防体のケアを目的に筋力やバランス能力向上、動作指導を行う自費(保険外)のリハビリ訪問整体です。

訪問リハビリ整体の特徴は

自宅を訪問させて頂き病院で行われるリハビリと整体院で行われる施術の要素を併せ持つ生活に密着した業界初の生活圏全般をサポートする”整体院となっています。

訪問リハビリ整体リ・サンテには医療機関で高齢者の身体を回復させるためのリハビリに従事し、高齢者のフレイル対策介護予防転倒予防の研修を受けた理学療法士(国家資格)の資格を持ったスタッフが在籍しています。

ここで培った知識を生かし、高齢者の介護・転倒予防、運動不足解消を目的自宅を訪問させて頂き、高齢者一人一人の身体の状態を把握し完全個別式のリハビリ&整体サービスを提供しています。

当整体院では単なる『マッサージ』や『筋力トレーニング』だけで終わらず、最新の予防医学をもとに個人個人のお身体に合わせたプログラムを作成し60分間完全マンツーマンで施術させて頂きます。

※お身体の関節筋肉の状態、バランス能力数値化し、そのデータは後日グラフを作成しお渡しさせて頂きお身体についてお伝えさせて頂きます。

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