1日の歩数と全死因死亡率および心血管死亡率との関連について~meta-analysis~

論文情報

この投稿は、~兵庫自費訪問リハビリ整体リ・サンテ宝塚~』が脳卒中や骨折、人工骨頭の手術後、腰痛のリハビリテーションに従事する医療従事者の方や、高齢者の転倒・介護予防に興味がある方に向けエビデンス情報を発信します。少しでも皆様のお役に立てればと思っています。

皆さん、理学療法士やご家族、お医者様など様々な方から『歩かないといけない!』『歩きなさい!』と言われたことはありませんか?

歩行は特別な器具や設備を必要とせず、誰でも日常生活に取り入れやすい身体活動であるため高齢者でも容易に行いやすくなっています。

しかしそうは言われるけど、一体どのくらい歩けばいいの?本当に歩いて効果があるの?と思われるかもしれません。

そこで今回は、「1日の歩数と全死因死亡率および心血管死亡率との関連について~meta-analysis~」について報告されている論文をご紹介させていただきたいと思います。

1日の歩数と全死因死亡率および心血管死亡率との関連について~meta-analysis~

本日紹介する論文

参考文献

The association between daily step count and all-cause and cardiovascular mortality: a meta-analysis.2023

研究の目的

『これまでに行われた複数の研究結果を統合し、歩数と全死亡および心血管疾患による死亡率との関連を明確にすることを目的としています。』

方法

メタアナリシス

対象

対象

 ・主に中高年や高齢者

キーワード

・1日の歩数

・歩数

・身体活動

・身体運動

・低身体活動

・中等度身体活動

・活発な身体活動

・臨床転帰

・死亡率

・全死因死亡率

・CV死亡率

・成人

介入方法

●一定期間にわたり歩数計や活動量計を使用して日々の歩数を記録

→歩数が多いグループと少ないグループに分ける

→歩数の具体的な数値(例:4000歩、6000歩、8000歩、10000歩など)ごとに分類され、各群における死亡率を比較

比較

●歩数の多い群と少ない群の全死亡率および心血管疾患による死亡率を対比

→歩数が少ない群では、1日あたり4000歩未満の歩行量を基準

→多い群ではそれ以上の歩行量を基準

→中程度の群(例:6000歩から8000歩の間)と最も歩数が多い群(例:10000歩以上)との間でも比較を行う

アウトカム

●全死亡率と心血管疾患(CVD)による死亡率

※全死亡率は、観察期間中にすべての原因による死亡が対象

※心血管疾患による死亡率は特に心臓発作、脳卒中など、心血管に関連する疾患による死亡を指す

→各研究において、歩数とこれらの死亡率との関連が評価され、メタアナリシスにより統合的な結果を導き出す

結果

●このメタアナリシスの結果、日々の歩数が多いほど全死亡率および心血管疾患による死亡率が低いことが示された

→具体的には、日々の歩数が4000歩未満の群では死亡率が最も高く、6000歩から8000歩に達する群では全死亡率が大幅に低下

10000歩以上歩く群では、さらに死亡率が低下する傾向が見られましたが、8000歩から10000歩の間における改善効果が特に顕著であったため、これが重要な目標歩数であることが示唆された

●心血管疾患による死亡率に関しても、歩数が多い群ほどリスクが低いことが明らかになった

→歩数が増加するにつれて、血圧や血糖値、コレステロール値の改善が見られ、これが心血管疾患リスクの低減に寄与していると考えられる

※高血圧や糖尿病のリスクが高い中高年層において、日々の歩数が心血管健康を維持するために重要な役割を果たしていることが強調された

まとめ

今回の研究では、日々の歩数が増えるほど全死亡率および心血管疾患による死亡率が低下するという強力なエビデンスが提供されました。

特に、6000歩から8000歩の範囲で有意なリスク低減が見られることから、この範囲を目標にすることが現実的かつ効果的な健康維持手段であると考えられます。

また、10000歩以上の歩行もさらにリスクを低減させる可能性がありますが、それ以上の歩行が必ず大幅な効果をもたらすわけではないことが示唆されました。

日々の歩行を増やすことは、全体的な健康維持および心血管疾患予防のために重要な手段であり、特に中高年者や高齢者にとって効果的となります!

今回ご紹介した論文がリハビリで歩行を行う際や、自主トレとしての散歩指導を行う際の説明などに活かしていただければと思います。

兵庫県宝塚市の自費訪問リハビリ整体 リ・サンテとは

自費訪問リハビリ整体リ・サンテは、兵庫県宝塚市にオープンした脳卒中の方や人工関節の手術をされた方、足腰にお悩みを抱えている方を始め様々な方に密着し自費(保険外)での自宅や施設への訪問型のリハビリ整体です。

自費訪問リハビリ整体の特徴は

自宅や施設を訪問し病院で行われるリハビリと整体院で行われる施術の要素を併せ持つ生活に密着した業界初の生活圏全般をサポートし生活の質の向上を目的とした”自費リハビリ施設となっています。

リハビリ整体リ・サンテには医療機関で脳卒中後遺症の方や、人工関節の術後、骨折後などの身体を回復させるためのリハビリに従事し、高齢者のフレイル対策や介護予防、転倒予防の研修を受けた理学療法士(国家資格)の資格を持ったスタッフが在籍しています。

ここで培った知識を生かし、自宅や施設を訪問させて頂き、皆さんのお悩み事をを解決するために一人一人の身体の状態を把握し完全個別式のリハビリ&整体サービスを提供しています。

当自費リハビリ整体では単なる『マッサージ』や『筋力トレーニング』だけで終わらず、最新の予防医学をもとに個人個人のお身体に合わせたプログラムを作成し30分~60分間完全マンツーマンで施術させて頂きます。

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