この投稿は、『~兵庫高齢者の介護予防・転倒予防特化型~ 訪問リハビリ整体院リ・サンテ宝塚』がいつまでも自分の足で歩き、元気に生活をしたい!と本気で思っている皆様にお身体について知らないことや気付いていないこと、運動方法や生活でのアドバイスとなるような情報を発信します。
今回は、「高齢者の転倒により受傷しやすい骨折!~背骨編~」と言うテーマでお伝えします。
高齢者の転倒による骨折で多い4大骨折はなにか?と言われて「ピン💡」ときますか?
4大骨折と言われている骨折は 大腿骨近位部骨折(股関節)、脊椎圧迫骨折(背骨)、上腕骨近位部骨折(肩)、橈骨遠位端骨折(手首)のことを指します。
この呼び方なら聞いたことがあるかもしれません。
名前は聞くけど、これらの骨折ってどんなの??
といった疑問はないでしょうか?
そこで今回は背骨の特徴と、脊椎圧迫骨折の特徴を研究報告や医学書籍をもとに高齢者の方にもわかりやすく簡単にご紹介させて頂きます!
高齢者の転倒により受傷しやすい骨折!~背骨節編~
脊椎の構造について
まずは背骨がどのような構造なっているか気になりませんか?
このように首(7個)、胸(12個)、腰(5個)、仙骨(1個)、尾骨(2~3個)合計27~28個の椎骨と言われるブロックが積み重なったような構造となり体を支えています。
このブロックとブロックの間には椎間板と言われるクッションの様な物があり、衝撃を和らげてくれています。
脊柱圧迫骨折とは
脊椎圧迫骨折とはどんな骨折か知っていますか?
弱い衝撃などにより背骨の骨が圧迫され潰れる骨折のことをいいます。
脊椎圧迫骨折の特徴
この骨折は若年者では高所などの転落などの大きな力により起こります。
しかし高齢者では、「尻もちなどの軽い転倒」や「知らないうちに」「重たい物をもつ」など容易に起こる骨折の一つです!
寝ている状態から起き上がる時に骨盤や腰付近に強い痛みが生じると言った体動時痛を生じるのも特徴です。
皆さんに質問があります!
電車や自宅などの椅子に座る時に「ドスン」と座るような生活を送っていませんか?
このような生活を送っている方は注意してください!
なぜかと言うと、高齢者は骨粗鬆症の影響により骨が脆く弱くなっています。また高齢になると椎間板が固く、脆くなり衝撃を和らげる機能が低下してしまいます。こういったことにより、体の重みと転倒による衝撃で上の骨と下の骨の間にある弱い骨が圧迫され骨折してしまうからです!
また骨が弱くなると身体の重みに耐えきれず、知らないうちに骨折していたということもあり、好発部位は胸の骨の12番(Th12)と腰の骨の1番(L1)とされています。
骨折すれば、一般的に病院へ入院となり骨の変形を予防するために、保存療法と言われる装具(主にコルセット)での固定をおこないリハビリが開始となります。このコルセットの着用は3~4カ月間必要とも言われています。
※あくまでもコルセットは変形予防のためです。
コルセットを使用しない保存療法では骨折した骨の変形が悪化し、さらなる骨折を引き起こす可能性が高くなります。また脊柱管狭窄症を引き起こす可能性も高く、その症状である間欠性跛行やしびれ、足の痛みなどの神経症状を引き起こすこともあります。
骨折が治ると痛みはなくなりますが、コルセットを外した初期の場合は背中やお腹の筋肉が弱っているため疲れやすく、重だるい痛みが出現する場合もあります。
また、今の日本の保険制度では圧迫骨折での長期間での入院は難しいのが現状となっています。最大リハビリ病院では約3カ月となっています。
脊椎圧迫骨折のまとめ
この骨折は、高齢によるお身体の変化や普段の日常生活の中でのちょっとした出来事で受傷しやすい骨折です。
骨折により背骨が曲がったりと変形が生じ心肺機能や消化器機能などの合併症を伴うリスクもあります。
身体を動かした時の痛みが強く日常生活を送るために、最大3カ月間リハビリ病院などへ入院しリハビリを受ける必要があります。
まれに痛みを伴わずに経過する方もいます。
リハビリ内容は主に背中やお腹の筋肉を鍛え、再転倒を防ぐためにバランス練習が行われます。
実際、私がリハビリ病院で勤務していた時にこの骨折を受傷した高齢者の方は、「寝返りや、ベッドからの起き上がりや呼吸をするだけでも痛い、長時間座ることができない」…と言ったお声を多く聞きました。
またリハビリ病院で入院中は骨が引っ付くまで、こういった装具を身に着ける必要があります。この装具を身につけると動きにくく、入院生活でストレスを抱えている方も多くいました。
動くだけでも痛みが強いため、ベッドで寝たきりとなる可能性や自宅へ帰った後の転倒への恐怖感により生活レベルが下がり、より転倒しやすくなると言った悪循環を招きます。
脊椎圧迫骨折が起きないよう普段の日常生活での座り方や、骨粗鬆症の予防のための運動や食事に配慮し生活を送って頂ければと思います。
自分はまだ大丈夫!と思わず、1度自分のお身体と向き合い、転倒予防のために何かを行って頂き、活き活きした生活をお送りください!
参考文献
・岡庭 豊:病気が見えるvol.11運動器・整形外科 医療情報研究所.2021.1.25
・西田 憲記ほか:骨粗鬆症性脊椎圧迫骨折に対する治療ー保存的治療からBKPまでー 脳神経外科ジャーナル2016年15巻9号p.718-729
兵庫県宝塚市の訪問リハビリ整体 リ・サンテとは
リハビリ整体リ・サンテは、兵庫県宝塚市にオープンした地域の高齢者を始め様々な方に密着し転倒予防や介護予防を目的とした自宅訪問型のリハビリ整体です。
当整体院では兵庫県宝塚市の高齢者の方を始めとし、介護予防、転倒予防、体のケアを目的に筋力やバランス能力向上、動作指導を行う自費(保険外)のリハビリ訪問整体です。
自宅を訪問させて頂き病院で行われるリハビリと整体院で行われる施術の要素を併せ持つ生活に密着した‟業界初の生活圏全般をサポートする”整体院となっています。
訪問リハビリ整体リ・サンテには医療機関で高齢者の身体を回復させるためのリハビリに従事し、高齢者のフレイル対策や介護予防、転倒予防の研修を受けた理学療法士(国家資格)の資格を持ったスタッフが在籍しています。
ここで培った知識を生かし、高齢者の介護・転倒予防、運動不足解消を目的に自宅を訪問させて頂き、高齢者一人一人の身体の状態を把握し完全個別式のリハビリ&整体サービスを提供しています。
当整体院では単なる『マッサージ』や『筋力トレーニング』だけで終わらず、最新の予防医学をもとに個人個人のお身体に合わせたプログラムを作成し60分間完全マンツーマンで施術させて頂きます。
※お身体の関節や筋肉の状態、バランス能力を数値化し、そのデータは後日グラフを作成しお渡しさせて頂きお身体についてお伝えさせて頂きます。
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