兵庫県宝塚市を中心に訪問リハビリ整体を行う『リ・サンテ宝塚』では、脳卒中(脳梗塞・脳出血)の後遺症や、骨折・人工骨頭の手術後、あるいは慢性的な腰痛に悩む方へ、質の高い自費リハビリを提供しています。
この記事では、脳卒中についてお伝えします。

「脳卒中」と聞くと、
「突然倒れて半身まひになる怖い病気」
というイメージを持っている方が多いかもしれません。
しかし、
- 脳梗塞と脳出血は何が違うの?
- くも膜下出血はどんな病気?
- ラクナ梗塞って軽い脳梗塞なの?
- 頭を打って起こる硬膜下出血や硬膜外出血も脳卒中なの?
- どんな症状が出たら救急車を呼べばいいの?
など、詳しく説明できる方は意外と少ないのではないでしょうか。
脳卒中は、日本で介護が必要になる主な原因の一つであり、命に関わることもある病気です。
一方で、近年は治療法が大きく進歩しており、「早く気付いて、早く病院へ行くこと」で助かる命や後遺症を減らせるケースが増えています。
この記事では、医学的な根拠に基づきながら、
- 脳卒中とは何か
- 脳梗塞・脳出血・くも膜下出血の違い
- ラクナ梗塞とは
- 硬膜下出血・硬膜外出血との違い
- 脳卒中を疑う症状(FAST)
について、一般の方にもわかりやすく解説します。
脳卒中とは?
脳卒中とは、脳の血管が詰まったり破れたりすることで、脳へ十分な血液や酸素が届かなくなり、脳の細胞が障害を受ける病気の総称です。
大きく分けると次の3種類があります。
- 脳梗塞(血管が詰まる)
- 脳出血(脳の血管が破れる)
- くも膜下出血(脳動脈瘤などが破れて出血する)
これらをまとめて「脳卒中」と呼びます。
一方、
- 硬膜下出血
- 硬膜外出血
は頭部外傷によって起こる病気であり、医学的には脳卒中には含まれません。
ただし、どちらも緊急治療が必要になることがあるため、非常に重要な病気です。
脳卒中は「時間との勝負」です
脳卒中では、
「Time is Brain(時間は脳)」
という言葉があります。
脳の細胞は酸素が届かない状態が続くと、分単位で障害が進んでしまいます。
そのため、
- 様子を見る
- 明日病院へ行く
- 少し休めば治るかも
という自己判断は危険です。
脳卒中が疑われたら、一刻も早く救急車を呼ぶことが重要です。
脳卒中を疑う症状「FAST、BE-FAST」を覚えましょう
世界中で使われている確認方法が
FAST です。
F:Face(顔)
笑ったときに
- 口元が片方だけ下がる
- 顔がゆがむ
A:Arm(腕)
両腕を前へ伸ばすと
- 片方だけ下がる
- 力が入らない
S:Speech(言葉)
- ろれつが回らない
- 言葉が出ない
- 会話がおかしい
T:Time(時間)
最近ではBE-FAST(ビーファスト)も注目されています。
FASTの考え方に、BEの考え方を付け足し、より見逃しやすい脳幹や小脳での病変も見つけれる可能性があります。
B:Balance(体のバランス)
急に立てなくなったり、ふらついたり、眩暈がする
E:Eyes(目の異常)
急に視野が欠けたり、物が二重に見える、片目が見えなくなる
このどれか一つでも突然現れたら、すぐ119番通報してください。
症状が途中で改善した場合でも、脳卒中や一過性脳虚血発作(TIA)の可能性があるため、必ず医療機関を受診することが大切です。
FAST、BE‐FASTの詳しい内容は、次回の記事でご紹介します。
なぜ脳卒中になるの?
脳卒中は、生活習慣や持病、加齢などが重なって起こります。
主な危険因子は、
- 高血圧
- 糖尿病
- 脂質異常症
- 喫煙
- 飲酒
- 運動不足
- 肥満
- 心房細動
- 加齢
などです。
特に高血圧は最大の危険因子とされており、脳梗塞・脳出血のどちらにも深く関係しています。
毎日の血圧管理は、脳卒中予防の第一歩です
脳卒中の種類
脳卒中には、大きく分けて「脳梗塞」「脳出血」「くも膜下出血」の3種類があります。
それぞれ原因や治療法、症状が異なるため、違いを知っておくことが大切です。
脳梗塞とは?

脳梗塞とは、脳の血管が詰まり、その先の脳へ血液が届かなくなる病気です。
脳卒中の中では最も多く、日本では脳卒中全体の約7割を占めています。
脳の細胞は血液から酸素や栄養を受け取っていますが、血流が止まると短時間で障害を受け始めます。
そのため、できるだけ早く血流を回復させることが重要です。
ラクナ梗塞
ラクナ梗塞は、脳の奥にある細い血管(穿通枝)が詰まる脳梗塞です。
高血圧との関係が深く、小さな梗塞ができることが特徴です。
症状が軽い場合もありますが、
「小さい脳梗塞だから安心」というわけではありません。
ラクナ梗塞を繰り返すと、
- 歩行障害
- バランス能力の低下
- 認知機能の低下
- 血管性認知症
などにつながる可能性があります。
そのため、高血圧の管理や再発予防が非常に重要です。
アテローム血栓性脳梗塞
動脈硬化によって太い血管が狭くなり、血栓ができて詰まるタイプです。
主な危険因子は
- 高血圧
- 糖尿病
- 脂質異常症
- 喫煙
などです。
生活習慣病との関係が深く、予防には生活習慣の改善が欠かせません。
心原性脳塞栓症
心臓の中でできた血栓が脳へ飛び、太い血管を突然塞ぐ脳梗塞です。
代表的な原因は心房細動です。
比較的広い範囲の脳が障害されることが多く、
- 重度の片麻痺
- 失語症
- 意識障害
などを起こすことがあります。
心房細動がある方では、医師の指示どおりに抗凝固薬を服用することが再発予防につながります。
脳出血とは?

脳出血とは、脳の中の血管が破れて出血する病気です。
出血した血液が周囲の脳を圧迫し、脳の働きに障害を起こします。
最も多い原因は高血圧です。
長年、高血圧が続くことで血管が弱くなり、突然破れることがあります。
主な症状は
- 手足の麻痺
- ろれつが回らない
- 激しい頭痛
- 吐き気・嘔吐
- 意識障害
などです。
出血量が多い場合は命に関わることもあり、緊急治療が必要になります。
くも膜下出血とは?

くも膜下出血とは、脳を包む「くも膜」の下に出血する病気です。
多くは脳動脈瘤(血管のこぶ)が破裂することで起こります。
最大の特徴は、
「今まで経験したことがない激しい頭痛」
です。
突然、
- バットで殴られたような頭痛
- 吐き気
- 嘔吐
- 意識障害
などが起こることがあります。
非常に重篤な病気であり、早急な治療が必要です。
硬膜下出血・硬膜外出血
硬膜下出血・硬膜外出血は脳卒中ではありません
ここで混同されやすい病気があります。
それが
- 硬膜下出血
- 硬膜外出血
です。
これらは頭部外傷によって起こる病気であり、日本脳卒中学会の分類では脳卒中には含まれません。
しかし、どちらも命に関わることがあるため、緊急の治療が必要になる場合があります。
慢性硬膜下出血
高齢者では転倒などで頭を打ったあと、数週間から数か月かけてゆっくり進行することがあります。
症状は
- 歩きにくくなった
- 物忘れが増えた
- 反応が遅くなった
- 手足に力が入りにくい
などです。
認知症と思われていた方が、慢性硬膜下出血だったというケースも少なくありません。
硬膜外出血
交通事故や転落など、強い頭部外傷で起こります。
受傷直後は意識がはっきりしていても、その後急激に悪化することがあります。
頭を強く打った場合は、
「元気そうだから大丈夫」
と自己判断せず、必ず医療機関を受診しましょう。
脳卒中とはの前半のまとめ
脳卒中とは、
- 脳梗塞
- 脳出血
- くも膜下出血
の総称です。
一方で、
- 硬膜下出血
- 硬膜外出血
は頭部外傷による病気であり、医学的には脳卒中には分類されません。
また、脳卒中は「時間との勝負」です。
突然、
- 顔がゆがむ
- 腕に力が入らない
- ろれつが回らない
などの症状が現れた場合は、BE FASTを思い出し、迷わず119番通報してください。
早く治療を始めることが、命を守り、後遺症を少なくすることにつながります
脳卒中で起こる「片麻痺」とは?
脳卒中の代表的な後遺症の一つが片麻痺(かたまひ)です。
片麻痺とは、脳の障害によって体の左右どちらか一方の手足が動かしにくくなった状態をいいます。
脳では右側が左半身、左側が右半身の運動をコントロールしているため、
- 右脳に障害が起これば左半身
- 左脳に障害が起これば右半身
に麻痺が現れることが一般的です。
片麻痺になると、
- 歩きにくい
- 立ち上がりが難しい
- 手でコップを持ちにくい
- ボタンを留めにくい
- 箸やスプーンが使いにくい
- 着替えに時間がかかる
など、日常生活に大きな影響を及ぼします。
しかし、片麻痺があるからといって「もう回復しない」と決めつける必要はありません。
現在では、適切な治療とリハビリを継続することで、身体機能や日常生活動作の改善が期待できることが分かっています。
脳卒中の治療
脳卒中の治療は、病気の種類によって異なります。
共通しているのは、
できるだけ早く専門的な治療を受けること
です。
治療開始が早いほど、命を救える可能性や後遺症を軽減できる可能性が高くなります。
脳梗塞の治療
脳梗塞では、詰まった血管の血流をできるだけ早く回復させることが重要です。
発症から一定時間以内で条件を満たす場合には、
- 血栓溶解療法(t-PA静注療法)
- 機械的血栓回収療法(カテーテル治療)
が行われることがあります。
その後は、
- 抗血小板薬
- 抗凝固薬(心房細動がある場合など)
- 血圧・血糖・コレステロールの管理
- 禁煙や運動など生活習慣の改善
を行い、再発予防につなげます。
脳出血の治療
脳出血では、
まず出血をこれ以上広げないことが最優先になります。
そのため、
- 血圧の厳格な管理
- 呼吸や循環の管理
- 脳の圧を下げる治療
などが行われます。
出血量が多く、脳が強く圧迫されている場合には、手術が必要になることもあります。
くも膜下出血の治療
くも膜下出血では、
破裂した脳動脈瘤から再び出血することを防ぐため、
- 開頭クリッピング術
- コイル塞栓術(カテーテル治療)
などが行われます。
また、脳血管れん縮などの合併症を予防するための全身管理も非常に重要です。
硬膜下出血・硬膜外出血の治療
慢性硬膜下出血では、
頭蓋骨に小さな穴を開けて血液を排出する手術が行われることがあります。
一方、硬膜外出血では、
脳への圧迫が急速に進むことがあり、緊急手術が必要になる場合もあります。
脳卒中後のリハビリはなぜ重要なの?
治療によって命が助かったとしても、
多くの方は
- 片麻痺
- 歩きにくさ
- バランス障害
- 手の使いにくさ
- 飲み込みにくさ
- 話しにくさ
などの後遺症が残ることがあります。
ここで重要になるのがリハビリテーションです。
リハビリの目的は、
単に筋力を鍛えることではありません。
「その人らしい生活を取り戻すこと」
が大きな目的です。
例えば、
- 自分でトイレへ行く
- 食事を自分で食べる
- 買い物へ行く
- 趣味を楽しむ
- 家族と旅行へ行く
など、その人が望む生活を再び送れるよう支援していきます。
脳には「回復する力」があります
脳には神経可塑性(しんけいかそせい)という性質があります。
これは、
障害を受けた脳の働きを、別の神経回路が補うように変化していく能力です。
もちろん、失われた脳細胞そのものが元に戻るわけではありません。
しかし、
適切なリハビリを繰り返すことで、
脳が新しい神経ネットワークを作り、動作を学習していくことが期待されています。
そのため現在のガイドラインでも、
患者さんの状態に合わせた十分な運動量と反復練習を行うことが推奨されています。
リハビリは早く始めることが大切
近年の研究では、全身状態が安定していれば、できるだけ早期からリハビリを開始することが勧められています。
早期に身体を動かし始めることで、
- 筋力低下
- 関節が硬くなること
- 廃用症候群
- 肺炎
- 血栓症
などを予防しやすくなるためです。
ただし、
発症直後に無理な運動を行えばよいという意味ではありません。
医師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などが連携し、安全性を確認しながら進めていきます。
片麻痺に対するリハビリとは?
現在の脳卒中リハビリでは、
「筋力だけを鍛える」
という考え方ではありません。
日常生活で必要となる動きを繰り返し練習することが重要とされています。
例えば、
- 寝返る
- 起き上がる
- 座る
- 立ち上がる
- 歩く
- 階段を昇り降りする
- 手で物をつかむ
- 着替える
- 食事をする
など、生活に直結した動作を繰り返し練習します。
また、
歩行練習だけでなく、
- バランス練習
- 持久力向上のための運動
- 筋力トレーニング
- 有酸素運動
などを組み合わせることで、身体機能や活動量の改善が期待できます。
重要なのは、
一人ひとりの能力に合わせた適切な難易度で、十分な量の練習を継続することです。
これが、現在の脳卒中リハビリで推奨されている基本的な考え方です
退院後もリハビリを続けることが大切な理由
「退院したから、もうリハビリは終わり」
そう思われる方も少なくありません。
しかし、退院はゴールではなく、新しい生活のスタートです。
近年の研究では、脳卒中後の回復は発症から数か月だけで終わるわけではなく、生活期(維持期)に入ってからも適切なリハビリや運動を継続することで、身体機能や日常生活動作の改善が期待できることが分かっています。
例えば、
- 歩くスピードが速くなる
- 長い距離を歩けるようになる
- 転びにくくなる
- バランス能力が向上する
- 手が以前より使いやすくなる
- 疲れにくくなる
など、継続した運動によって改善が期待できる機能は少なくありません。
一方で、退院後に活動量が減ってしまうと、
- 筋力の低下
- 体力の低下
- 関節が硬くなる
- 歩く機会が減る
- 転倒リスクが高まる
など、「使わないことによる機能低下(廃用症候群)」が進む可能性があります。
そのため、退院後もご自身の状態に合わせて、運動やリハビリを継続することが大切です。
脳卒中を予防するためにできること
脳卒中は、すべてを防げる病気ではありません。
しかし、多くの場合は生活習慣を見直すことで、発症や再発のリスクを減らせることが分かっています。
特に重要なのは、次のような習慣です。
血圧を管理する
高血圧は脳卒中最大の危険因子です。
家庭でも血圧を測定し、医師から処方された薬は自己判断で中止せず、継続して服用しましょう。
糖尿病・脂質異常症を治療する
血糖値やコレステロールが高い状態が続くと、動脈硬化が進み、脳梗塞のリスクが高まります。
定期的な通院と治療を続けることが大切です。
禁煙する
喫煙は動脈硬化を進め、脳梗塞や脳出血のリスクを高めます。
禁煙は、脳卒中だけでなく心臓病やがんなどの予防にもつながります。
適度な運動を続ける
ウォーキングや体操など、自分の体力に合った運動を継続することは、
- 血圧
- 血糖
- 体重
- 心肺機能
の改善に役立ちます。
無理をせず、「続けられる運動」を習慣にすることが大切です。
バランスの良い食事を心掛ける
塩分を摂り過ぎないようにし、
野菜・果物・魚・大豆製品などを取り入れた食生活を心掛けましょう。
心房細動を放置しない
心房細動は、自覚症状が少ないこともあります。
しかし、心原性脳塞栓症の大きな原因となるため、医師の指示に従って適切な治療を受けることが重要です。
自費訪問リハビリ整体「リ・サンテ」でできること
脳卒中で退院された方の中には、
「もっと歩けるようになりたい」
「保険のリハビリだけでは時間が足りない」
「家でも専門的なリハビリを受けたい」
と感じている方も多くいらっしゃいます。
自費訪問リハビリ整体「リ・サンテ」では、理学療法士がご自宅へ訪問し、一人ひとりの身体機能や生活環境、目標に合わせたリハビリをご提供しています。
脳卒中後のリハビリでは、筋力だけを見るのではなく、
- 関節の動き
- 筋肉の状態
- バランス能力
- 歩き方
- 立ち上がり動作
- 日常生活動作(ADL)
- ご自宅の環境
まで総合的に評価し、その方に必要な練習内容をご提案します。
また、ご本人だけでなく、ご家族に対しても、
- 安全な介助方法
- 転倒予防のポイント
- ご自宅で続けられる自主トレーニング
などを分かりやすくお伝えし、安心して生活できるようサポートしています。
まとめ
脳卒中とは、
「脳梗塞」「脳出血」「くも膜下出血」の総称です。
突然発症し、命に関わることもある病気ですが、近年は治療法が進歩しており、早期発見・早期治療が後遺症を軽減する大きな鍵となります。
また、治療後も適切なリハビリを継続することで、歩行や日常生活動作などの改善が期待できます。
さらに、高血圧や糖尿病の管理、禁煙、適度な運動などを続けることで、脳卒中の予防や再発予防につながります。
「最近歩きにくくなった」「退院後のリハビリに不安がある」「もっと動けるようになりたい」とお悩みの方は、一人で抱え込まず、専門家へ相談してみましょう。
自費訪問リハビリ整体「リ・サンテ」へお気軽にご相談ください
リ・サンテでは、宝塚市・西宮市・芦屋市・神戸市灘区などを中心に、ご自宅へ訪問して脳卒中後のリハビリを行っています。
「もう少し歩けるようになりたい」
「転倒を予防したい」
「退院後も専門的なリハビリを続けたい」
このようなお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。


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