最新！腰椎椎間板ヘルニアに対する運動の臨床効果

この投稿は、『～兵庫自費訪問リハビリ整体リ・サンテ宝塚～』が脳卒中や骨折、人工骨頭の手術後、腰痛のリハビリテーションに従事する医療従事者の方や、高齢者の転倒・介護予防に興味がある方に向けエビデンス情報を発信します。少しでも皆様のお役に立てればと思っています。

まず、椎間板ヘルニアはについて簡単に！

と言われています。

また近年、LDHの罹患率は年々増加しており、勉強や仕事で座りっぱなしの姿勢を長期間続けたり、運動量を減らしたりしたことが原因で、若年層の罹患率が上昇しているとも言われています。

LDHは患者の日常生活や仕事に深刻な影響を及ぼし、罹患率の増加は社会に多大な負担を与えているとされています。

今回は、「2024年1月に報告された腰椎椎間板ヘルニアに対する運動の臨床効果と生物学的メカニズム」について報告されている論文をご紹介させていただきたいと思います。

この研究では運動の臨床効果と生物学的メカニズムについて報告されていますが、運動の臨床効果をまとめさせていただきます。

最新！腰椎椎間板ヘルニアに対する運動の臨床効果

本日紹介する論文

研究の目的

①『LDH治療における運動の有効性を要約し、運動の種類、強度、頻度、期間に関するガイドラインの推奨を示す』

方法

①PubMedとGoogle Scholarで文献検索を行い、関連する臨床試験と総説を特定

↓

②2009年から2023年の間に発表された15件のランダム化比較試験（RCT）をレビュー

※腰部および背部コア筋に対する非急性期の自重トレーニングが対象

結果

運動の効果

痛みの軽減

腰椎の運動制限を改善し、前屈・伸展時の腰椎可動性の増加

筋肉の協調性、柔軟性、バランスを強化し腰椎の安定性を改善

QOL、精神的健康、睡眠状態の改善

疾患活動性や特定の症状の重症度の悪化を防ぐ

と全体的なプラスの影響を与える

運動の種類、期間、強度、頻度

運動の種類：運動方法の種類比較研究が不足しているため最適な運動タイプは不明

運動期間：先行研究では2～12週間以上の期間がLDH患者の身体能力の向上や疾患の重症度を優位に軽減し1週間の運動介入は効果がなかった。⇒よって最低2週間以上必要

運動強度：先行研究により高強度運動トレーニング（1RM≧70％）および有酸素トレーニング（最大心拍数または最大酸素消費量≧70％）はLDHの高齢患者の一部に関節損傷などの症状を生じさせ悪影響を及ぼすことが示されているため、高強度の運動介入はできるだけ避けるべきである

運動頻度⇒週2回の介入では腰部筋力の増加や疼痛が軽減を認めるが、2週間に1回またはトレーニングを行わなかった患者では腰部筋力が有意に低下。⇒最低週2回は必要

まとめ

今回の報告ではLDHの患者さんに対し、自重トレーニング、最低週2回、2週間以上、高強度ではない運動を行うことが効果的であることが分かります。

今後、運動方法の種類別効果が分かる報告を期待したいと思います。

また、生物学的メカニズムも分かりやすいので、ぜひ1度は論文を読んでみてください！

兵庫県宝塚市の自費訪問リハビリ整体　リ・サンテとは

自費訪問リハビリ整体リ・サンテは、兵庫県宝塚市にオープンした脳卒中の方や人工関節の手術をされた方、足腰にお悩みを抱えている方を始め様々な方に密着し自費（保険外）での自宅や施設への訪問型のリハビリ整体です。

リハビリ整体リ・サンテには医療機関で脳卒中後遺症の方や、人工関節の術後、骨折後などの身体を回復させるためのリハビリに従事し、高齢者のフレイル対策や介護予防、転倒予防の研修を受けた理学療法士（国家資格）の資格を持ったスタッフが在籍しています。

ここで培った知識を生かし、自宅や施設を訪問させて頂き、皆さんのお悩み事をを解決するために一人一人の身体の状態を把握し完全個別式のリハビリ＆整体サービスを提供しています。

※お身体の関節や筋肉の状態、バランス能力を数値化し、そのデータは後日グラフを作成しお渡しさせて頂きお身体についてお伝えさせて頂きます。

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